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第3回 開発者インタビュー@


フォークシステムver.1の開発当初から関わった大島・平田・宮島の3人にインタビューを行いました。

 

-大島泰男
   本案件のリーダー。
  1990年通商産業省より除雪機でグッドデザイン賞を受賞 。

   商品開発部草刈機グループ係長 (2000年当時、製造部・商品グループ)所属。

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・受賞の感想を教えてください

 受賞の喜びはもちろんありましたが、安心が大きいです。

当時はどこでもやっていないやり方でしたし、完成しても動いてても本当にうまくいくのか周りからいろいろ言われました。
作った本人も不安だったし、周りも不安でした。

 しかし、量産の部品を溶接し始めると、できたという実感が沸いてきました。
他の会社の方々がこのシステムを見て”いいシステムですね”と感想を言ってくれたり、それを見た方が他の見学者を連れてくる。
協力してくれたロボットメーカーさんもこんな面白いやり方をしているからとお客さんを連れてくる。
それを重ねているうちにいいものができたのではないかと実感が沸いてきました。それまでには結構時間がかかりました。
 今回の受賞で、このシステムが多品種少量生産の一つの解決策として認められたわけです。
そういうやりかたを私たちの会社が確立した、大したものです。
素晴らしいことだと思います。

 
 12年かけてたどたどしかったものが、今きちんと生産できて成長しているわけです。
今後は安全性とか生産性をよくするということを受賞メンバーだけではなく社員全員で押し上げていければ、
メンバーたちもやりがいがあるんじゃないでしょうか。

 

-宮嶋 弘志
   機械事業営業部・営業技術グループ (2000年当時、製造部・商品グループ)

・2月3日に行われた表彰式の様子を教えてください。

 表彰式には受賞者全員で出席しました。

賞状は案件のリーダーの大島が代表して関東経済産業局長から受け取りました。

表彰式会場には他の授賞者の方々も参加されていましたので、普段お会いする機会もないような業種の方々とも交流ができ、
様々な刺激を受けました。

話の内容は仕事のことや、プライベートのことです。詳しくは言えません(笑)。

午後からは講演会も行われていました。講演会の隣の会場では受賞案件が展示されていて、一般の方も見学に来ていました。

 見学者の中には、このシステムについて多くの質問を投げかけてくれたり、“すばらしいシステムですね”と言ってくださる方がいたり、
ここをもっとこうしたほうがいいとアドバイスをくださる方がいたり、様々な方がいらしてました。

 様々な苦労をして完成させたシステムですが、多くの方に興味をもって頂いて、今後の日本のものづくりに貢献できたことを
うれしく思います。

 

-平田 千博
  商品開発部設計グループ係長(2000年当時、製造部・商品グループ)所属。

・開発段階で苦労された点等を教えてください。

ロボットのFMS化とか冶具を軽くすると云うのは、当時の常識に反することで全く前例のないことだったんです。
それを形にするというのは、大変でした。私はまだ入社1年目で、ものづくりの経験もあまりありませんでしたから。

あとは「ゆめ・わざ・ものづくり」支援助成金を受けてましたので、1年以内に結果を出さなければならかった。
夜遅くまで、青い顔をして打ち合わせをしていました。

 そんな中、大島が開発中のロボットにぶつかったことがあったんです。
かなり強くぶつかってしまって、壊したんじゃないかと思ったらしく、
真っ青な顔をしてプログラムをいじってました。
 けれど、その結果、ロボットの精度があがったんです。
このことがなかったら、ロボットの精度はもっと低かったかもしれません。
何が転機となるかわかりません。あきらめずにやっていてよかったと思います。

 

 

 

 

以上、受賞者10名中3名の方々のインタビューでした。

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