HOME>ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールへの道>第2回 経済産業大臣賞 Si912DK
中型除雪機Si912DK開発までの道のり
この除雪機の特徴は、丸みのある親しみやすい外観です。着雪や水が貯まるのを防ぐための工夫ですが、この丸みのあるプレス部品の加工には高度な技術力が必要でした。
丸みのあるプレス部品が難加工となりやすい理由は、曲線がなだらかになるとスプリングバック(変形させた金属がもとの形状に戻ろうとする現象)の発生率が大きくなるからです。スプリングバックを防ぐため、シミュレーション技術と熟練工たちの知恵を最大限に活用しました。ラインを入れる場所やラインの幅、そしてデザイン的に納得できるように、何度も何度もシミュレーションを繰り返しました。
数か月の試行錯錯誤の末、ようやくトップカバーが完成しました。トップカバーとパネル部は独自のドロミテ成形法で一体成型しています。同一コンプ内の複数種の部品をプラモデルのように一体に成形しているため、除雪機一台分の部品が一度に出来上がります。そして、使用する金型が少なくて済むため、試作段階や小ロットの製造に活用できます。作品やロット数が少量の場合、金型費が少なく済み、とても有効な成形法です。 |
|
|
|
|
|
|
Siドロミテ成形法 |